大槻研究内容

研究内容

惑星形成過程

惑星系は我々の太陽系だけでなく、他の星の周りにも多数観測されています。 星の周りで小天体が集積して惑星が形成される過程は、様々な基礎物理過程が関わります。当研究室ではシミュレーション等の理論的手法を中心として、惑星集積及びそれに関する基礎物理過程の研究を行っています。

衛星系形成過程

地球には月が一つあるのに対し、火星は小さな二つの衛星を持ちます。 一方、巨大惑星は多数の衛星を持ち、生命存在の可能性が指摘されているものも複数あります(写真は木星のガリレオ衛星;NASA提供)。 当研究室では地上望遠鏡や探査機による観測データ解析研究とも連携し、衛星系の起源進化の研究を進めるとともに、それらを有する惑星の形成環境解明の手掛かりを得ることを目指しています。

惑星リングの起源進化

太陽系の巨大惑星は全てリングを持ち、ケンタウルス族と呼ばれる小天体にもリングが見つかっています。 土星探査機カッシーニは2004年から2017年までの観測により、土星のリング-衛星系の起源進化の解明に繋がる多数の発見をもたらしました(写真はカッシーニが撮影したもの;NASA提供)。 当研究室ではこれらリング-衛星系の起源進化の研究を通して、太陽系形成の手がかりを得ることを目指しています。

太陽系小天体の起源進化

太陽系形成過程において小天体は惑星の重力や原始太陽系星雲ガスの影響により太陽系内を輸送され、小惑星帯、トロヤ群小惑星(図;NASA提供)、太陽系外縁天体などはその痕跡を残していると考えられます。 当研究室ではこれら太陽系小天体に関する地上望遠鏡や探査機による観測データ解析、理論研究を総合し、太陽系進化過程を解明することを目指しています。