植物に含まれる二次代謝産物であるポリフェノールは、様々な健康増進効果が報告されています。
その効果のメカニズムは様々ですが、Ribosomal protein SA (RPSA) は、
緑茶に多く含まれる機能性ポリフェノールであるエピガロカテキンガレート (EGCG) と結合し、その機能を仲介することが知られています。
我々はこれまでに、RPSAがビタミンEであるα-トコフェロールの受容体としても機能することを明らかにしています。
さらに、分子動力学シミュレーションを用いた解析によりEGCGおよびα-トコフェロールとRPSAの結合を可視化することに成功しました。
現在はこれらの知見を基に、RPSAの構造を基にした新しいアゴニストの開発や、そのシグナル伝達メカニズムの解明に動植物横断的に取り組んでいます。
|