音響学 講義ノート No.1
音響学とは?
★ 音響学とは?
- 「音」に関する学術研究分野の総称.
- 「音」に関わること全般を含むので,物理学を基礎とする物理的な範囲だけでなく, 心理学や社会学など,人文社会分野の範囲も含んでいる.
- 音響学には,「音」の問題のうち主にどのような問題を中心に扱うかによって,い ろいろな分野がある.例えば,建物の中での音の伝わり方や音環境を扱うものは
「建築音響」,騒音や振動を扱うものは「騒音制御工学」,楽器の音響問題や音楽 の知覚・認知に関するものは「音楽音響」など.
★ 音とは?
- 「音」は空気の振動である(「音のなんでも小事典」p.268)
- 「音」ということばの,2つの意味(=空気の振動としての音と,それによって生 じる感覚の2つがある.日常生活では,後者の意味で使われることも多い.)
★ 音と人間の関わり 音と人間の関わりを考えてみると...
- 現代の日常生活では,多くの音に囲まれており,音のない生活は考えられないが, 必要な音と,そうでない音がある.
- 音を聞くことの,本来の意味?(他の動物と同様に,生存のために不可欠なものだ
った.目は閉じられても,耳は閉じられないこと.光に比べて波長が長いので,障 害物があっても回り込んで伝わることに注意.)
- コミュニケーションの手段としての音.
★ この講義で扱う範囲
- 音の基本的な性質(「音のなんでも小事典」pp.268〜)
- 建築音響
- 音の発生(楽器の音響学)
の3つを中心に講述する.
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