神戸大学 工学研究科 建築学専攻 建築構造制御研究グループ

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研究内容の詳細

セミアクティブ構造制御

2011 セミアクティブ制御免震構造のリアルタイム・ハイブリッド実験の有効性

セミアクティブ制御のリアルタイム・ハイブリッド実験

 本研究は、セミアクティブ制御された免震構造の制御効果を、リアルタイム・ハイブリッド実験によって検証する研究である。この研究ではセミアクティブ制御装置としてMRダンパーを使用している。

 ハイブリッド実験とは、制御装置の実機をリアルタイムで制御しながら試験器で加振する一方、制御対象の構造部分はモデル化し下記の運動方程式をコンピュータ(DSP)で解析する検証方法である。下式右辺の”q”がMRダンパーの制御力で、ロードセルによって検出され、その値を用いて下式を数値積分し、得られた応答変位を試験器にフィードバックしMRダンパーを加振する。この動作を10msec毎に繰り返す。これによって、制御装置のモデル化の不確定さ、および制御システムと制御装置の時間遅れを反映した検証を行うことができる。

 本研究では、同じMRダンパーを使用した振動台実験結果と比較して、リアルタイム・ハイブリッド実験が精度良く実施できていることが確認された。したがって、今後、新たな制御アルゴリズムを開発した際に、その制御効果をリアルタイム・ハイブリッド実験によって検証することが可能である。

・発表論文など
  1. 研究業績 [1-2011-01]
  2. 研究業績 [1-2010-01]
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