システム・CAD (SCD) グループは,上流設計から下流設計までを対象とする研究を行っています。
本研究室では,VDEC(VLSI Design and Education Center) を通じて,LSI 設計のために必要な非常に高価なツールが利用可能です。
システム・CAD (SCD) グループは,下記のように「システム回路班」と「診断応用班」の2つに分かれてそれぞれ研究を進めています。
・ システム回路班
システム回路班では,電気的に書き換え可能なゲートアレイであるFPGA(Field-Programmable Gate Array)を用いた画像処理システムについて研究を行っています。
現在、画像処理に有効とされる機械学習である畳み込みニューラルネットワーク(CNN)のFPGAへの実装を行っています。
FPGAで実装することで、CPU及びGPUに比べ低消費電力化や回路並列性による高速化が実現できます。
CNNでの処理として、画像の認識(分類)と高画質化(超解像)を取り扱っています。
・ 診断応用班
診断応用班では,論理回路の設計ミスを自動的に修正する回路技術開発についての研究を行っています。
現在は,論理回路の設計誤りを自動修正する独自の論理診断技術とその応用について,設計・製造過程で発生する設計変更(ECO:Engineering Change Order)による設計期間とコストの増加を抑えるため,
グラフ構造を用いた論理診断技術およびスペアセルを用いた論理再合成技術の効率化について研究を進めています。