気象や海象は自然科学としての興味深い解析対象であるだけでなく，社会の様々な場面で必要とされる学問分野であり，質の良い情報を社会に還元できるように解析・計算技術の向上を目指しています．現在は，特に，クリーンなエネルギー源としての洋上風力発電の開発や船舶の安全運航への応用することを目的として，海上風の解析や数値シミュレーション技術に関する研究に力点を置いています．洋上風況に関する研究活動はこちらをご覧ください．空が好き，海が好きという皆さん，そしてクリーン・エネルギーによる社会を作りたいと夢見る皆さん，是非一緒に研究しましょう！

神戸大学自然科学系先端融合研究環内海域環境教育研究センターに所属して，沿岸域や閉鎖性海域を中心に，水・物質循環構造や温室効果ガスの動態解明などを研究しています．神戸大学の練習船「深江丸」による海洋・大気環境の観測、小型艇を使った沿岸部や干潟での海洋・海底地下水観測などを実施しています．また数値生態系モデルを構築して，例えば赤潮発生原因の解明など，海洋の低次生物生産構造についてシミュレーションを行っています．これらの多くは他大学や他の研究機関との共同研究です．津波マリンハザードについての研究活動はこちらをご覧ください．

大気環境の研究を行なっています．特に，健康や生態系に対してインパクトをもたらす光化学オキシダントやエアロゾルの濃度上昇の原因を解くために，数値シミュレーションを用いた研究を進めています．また，大気現象をできるだけ正確に捉えることができるシミュレーション技術の開発を目指しています．最近では，船舶排ガス規制に関連するシミュレーション研究にも参加してました．学生時代は想像以上に短いです．しっかりと学んで良い出会いをして下さい．そして，（大気）環境やコンピュータ（シミュレーション）に興味を持った皆さん，是非，一緒に大気環境研究をしましょう！