ご挨拶

当研究室にご関心をお持ちいただきありがとうございます。

現代社会には、情報化や高齢化,さらには生活様式の急激な変容など様々な変化が起こっています。そうした中、わが国では精神疾患をもつ人々が400万人近くにまで増加しており、こころの健康の維持やこころの健康問題からの回復、精神疾患をもつ人々の地域生活への支援がとても重要な課題になっています。

精神看護学は、人のこころや行動に焦点をあてながら、メンタルヘルスをより高めるためのケアや、精神面での健康問題・困難をもつ人々へのケアを考え実践する、こころの健康を科学する看護学分野です。近年、症状や困難を軽減させる視点とともに、逆境の経験に向き合うことを経て生じる変容や、病いとともに生きる個人の成長の過程にも焦点があてられるようになってきています。当研究室では、精神疾患をもつ人々やご家族のそうした過程に寄り添い支援していくための、クオリティの高いエビデンスを創出していくための研究にも取り組み、その成果を公表して社会に還元していくことをミッションとしています。