公開シンポジウム
ナラティヴの考え方に裏打ちされた対話の場を設定し、これまでの看護実践の経験について語り合った看護職の皆さんからは、「気持ちが楽になった」「元気をもらえる」と言う声が聞かれます。
これは、安心安全な空間が約束されるなかで、「“私”が承認された」「“私”の大切な看護実践が聞かれた」という感覚だと思います。
まぎれもなく“私”の経験に基づき、“私”の言葉でもって、“私”の看護実践を言語化するという主体感覚をうみだす営みです。あたたかい聞き手を前に“今ここで”語っていくうちに、本人も今まで気がつかなかった自分に出会ったり、新しい意味が立ち現れてきたりします。
経験を意味づけることは、看護実践への自信や未来への第一歩につながるのです。
これは、安心安全な空間が約束されるなかで、「“私”が承認された」「“私”の大切な看護実践が聞かれた」という感覚だと思います。
まぎれもなく“私”の経験に基づき、“私”の言葉でもって、“私”の看護実践を言語化するという主体感覚をうみだす営みです。あたたかい聞き手を前に“今ここで”語っていくうちに、本人も今まで気がつかなかった自分に出会ったり、新しい意味が立ち現れてきたりします。
経験を意味づけることは、看護実践への自信や未来への第一歩につながるのです。

以上のような、ナラティヴ・アプローチの成果等の発信として、学会発表や原稿投稿はもちろんですが、それに加えて、シンポジウム形式の聴講者参加型の会を開催したいと考え、公開シンポジウムに取り組んでいます。
登壇者たちが、看護職者(聴講者)の皆さんが生活し、働く地域に向かいます。
それは利便性のいい場所で登壇者が聴講者に何かを教える形式ではなく、聴講者の暮らす土地へ赴くことで、そこで培われた文化や風習、生活世界、臨床的現実を教えてもらうことから始まります。
公開シンポジウムの第1の目的は、看護職者(聴講者)の皆さんを臨床現場あるいは生活地域から切り離さず、ナラティヴ・アプローチを体験型でより身近にとらえてもらうことです。
第2の目的は、皆さんの声を肌身に感じていく姿勢を大切にして、「ここで暮らし、ここで看護実践している“私”の声」を私たちの今後の取り組みに反映させていくことです。
公開シンポジウムは、私たちのフィールドワークから始まります。
開催施設の皆さんとは、シンポジウムの内容はもちろん、フィールドワークについても何度も打ち合わせをします。
「ここで暮らし、ここで看護実践している皆さん」のことを知るためにおすすめの場所を教えてもらいます。その打ち合わせにおいても、皆さんがどのような風景のなかで何を大切にして暮らしているのかをうかがい知ることができます。
コースが決定すれば、訪れる場所について地図を広げたり、歴史を調べたりしながら私たちのまだ知らない新しい出会いにワクワクしながらのぞみます。
公開シンポジウム
2011年 3月 |
第1回 ナラティヴって? 看護実践における応用 -共に創った、あるひとつのナラティヴ・アプローチのかたち- |
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2011年 10月 |
第2回 ナラティヴって? 看護実践における応用 -不確かな、揺れるもののなかに身を置くとこと- |
2012年 3月 |
第3回 ナラティヴって? 看護実践における応用 -私の看護実践 動く瞬間をとらえる- |
2013年 3月 |
第4回 ナラティヴって? 看護実践における応用 -対話の力、生成と進化- |
2013年 10月 |
第5回 ナラティヴって? 看護実践における応用 -自由な対話空間をめざして‐“私”の看護実践を「語る―きく」場の創造- |
2014年 9月 |
第6回 ナラティヴって? 看護実践における応用 -自由な対話空間をめざして‐1人ひとりの看護実践の物語「語る―きく」のコラボレーション- |
第5回 ナラティヴって? 看護実践における応用
-自由な対話空間をめざして‐“私”の看護実践を「語る―きく」場の創造-(2013年10月,長崎)
フィールドワーク
- 開催日の前日に現地入りして、フィールドワークに向かいました。
- まずは、『佐世保港』へ
- 次に、『九十九島』に向かい
- 『いきつき』に行きました。
- 次に、『九十九島』に向かい
当日
- 当日は、研修会館をお借りして
- このような会場で日々の看護実践について丁寧に語り合いました。
参加してくださった皆様、企画運営に協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。