人工散乱体作製技術

乱を自在に操る散乱エンジニアリングの創成

 これまでの光学技術は表面の凹凸をなくし,如何に散乱を抑えるかが技術課題であった。散乱は磨りガラスに見られるように像をぼかす働きがある。この散乱現象を制御する技術が人工散乱体作製技術である。われわれが開発した人工散乱体作製技術のひとつは,フェムト秒レーザー加工によりマクロメートルサイズの微小空孔をガラスやポリマー中にランダムに形成するものである。微小空孔の密度により散乱係数が変化することを確認している。
 散乱エンジニアリングの応用として,セキュリティや生体模擬材料を考えている。

【神戸大学特許あり】

 

フェムト秒加工による人工散乱体作製用光学系と作製結果