未知散乱体の散乱特性を実験的に測定する
近年，散乱現象を光学的に応用する研究・開発が注目されています。例として，人工散乱体に埋め込んだ微小な吸収体を情報として扱う薄型情報記録メディアや，生体内部の血液の状態など非接触に測定する光拡散トモグラフィなどが挙げられます。このような人工散乱体技術の工学応用を確立するためには，実験的に散乱体の散乱特性を評価する手法が必要不可欠です。
本研究では，光コヒーレンストモグラフィ(OCT)と透過散乱ビーム径の測定により，散乱特性を決定する散乱係数と非等方散乱因子を別々に測定する実験方法の確立を行っています。